当たる霊能者の条件

「当たる霊能者」の条件とは何でしょうか?
ご相談者の悩みを間髪入れずに言い当てること? それとも、現在起きているトラブルの内容を詳細に感じ取ることのできる能力? もちろんそれらも重要ですが、それ以上に“当たる霊能者”の条件として、大事なことがあるのです。

霊能者がご相談者の悩んでいることを一発で言い当てる…。もちろん、そういったことを瞬時に感じ取る能力は、とても重要です。というよりもこういったことを当てるのは、霊能者にとって必須の霊能力だといえるでしょう。しかしそれ以上に正確に“当てる”べきなのは、「相談者の抱えている問題の根源」や「ご相談者自身も気づいていない本当の願望」です。この能力が相談者にとって最も重要な霊能者の条件だと言っても過言ではありません。そしてこれこそが、ご相談者の求める“当たる霊能者”の条件なのです。
なぜなら霊能者が表面上の問題を解決し、ご相談者の目の前に幸せを提示してみせても、結局は同じトラブルを繰り返すことになるからです。これでは、ご相談者は真の意味で幸せであるとは言えません。不運は元から絶たなければ意味がないし、魂の切なる願望を叶えなければ心が満たされることもないのです。
特に、不運の根っこにあるものが前世やご先祖など、霊的な因縁が関与しているのだとしたら、本人がいくらがんばったところで問題解決には限界があります。霊能者が問題の根源を言い当てる、そして確実な解決を図ることで、相談者も幸せをつかむことができるのです。

それではここで、当たる霊能者の鑑定で幸せを手にされた、女性の例をご紹介することにしましょう。
東京都練馬区に住む石川美幸さん(仮名・32歳)は、とあるメーカーに勤務する女性です。電話がかかってきた瞬間に霊能者にはわかったことですが、彼女はたいへん快活な性格。スラリとした長身の色白美人で、そのことを言い当てると「すべて見えているんですね」と彼女はビックリしています。悩みを打ち明けようとしてきたので霊能者が、「交際相手がいつもヒモのような男性で困っているんですよね?」とさらに状況を当てると、美幸さんは驚いて黙ってしまいました。
こういった場合は得てして本人の気づかぬ霊的な問題が根っこに隠れているもの。ですから霊能者は、彼女の過去世や因縁から探ることにしたのです。
彼女の背後に目を向けると、黒々とした塊が見えます。その塊の中に潜むものを奥深くまで霊視してみると、彼女のご先祖様(仮にAさんとしましょう)の姿が見えてきました。風貌は彼女とそっくりでありながら、性格は正反対です。奥ゆかしく言葉少なな彼女に対して、Aさんはとても雄弁で狡猾。言葉巧みに男性を騙して金品を奪い、正体がばれそうになるたびに住居を移す…。Aさんは今でいうところの「女結婚詐欺師」だったのです。
Aさんの行為は、たくさんの人々を傷つけ苦しめました。それらの中には、死ぬ間際までAさんが自分の元へ帰ってくるのを信じて待っていた人もいます。生きている間は捕まることなくうまく逃げおおせたわけですが、罪を生涯償うことのなかった彼女には大きなカルマが課せられることになりました。その結果、美幸さんをはじめとするAさんの子孫に恋愛や金銭絡みのトラブルが降りかかることになったのです。霊能者が先祖のもたらした因縁を浄化したことで、その後の美幸さんは良縁にも恵まれ、今は幸せな結婚生活を送っています。

このケースの場合、やはり鑑定にあたった霊能者が不幸の原因となっている因縁を当てたことが幸いしています。もしもこの因縁を見抜くことができない霊能者が鑑定していた場合は、交際相手の波動修正や霊質改善などで問題の解決を図っていたと思います。しかし、それではやはりその場しのぎでしかありません。因縁が再びヒモのような男性を引き寄せ、美幸さんの不幸の連鎖はいまだ止められていなかったでしょう。
これで、「相談者の抱えている問題の根源」を正確に当てることが大事だとよくおわかりいただけたと思います。このことと同様に、「ご相談者自身も気づいていない本当の願望」を当てることも、霊能者にとってとても重要な能力です。それは「魂が求める本当の願望」が得られなければ、今ある幸せを投げ出してでも人はその願望を手に入れようと画策してしまうから。表面的なことだけを言い当てるのではなく、その奥にあるものを見抜き、ご相談者を幸せに導くことこそが、当たる霊能者の条件だといえるでしょう。