第四回青蘭霊能者
苦しい不倫経験も、魂が輝くきっかけになります
――あきらめていた願いが叶ったという喜びの声が、頻繁に届く青蘭先生。どんなご相談が多いと感じますか？
青蘭霊能者：ありがとうございます。最近は、不倫関係のご相談ですかね。以前は、「なんとしても彼と一緒になりたい」というご相談が多かったのですが、最近は少し変化も感じます。
――と言いますと？
青蘭霊能者：世間の不倫に対する目が厳しくなっていますからね。「不倫相手と別れた後に、新たなご縁はあるのか」「不倫をした人間は、結婚したら相手に同じことをされると聞くけれど大丈夫だろうか」。そんな風に、別れた後の人生を不安視するご相談が以前より増加していると思います。
――なるほど。実際のところ、どうなのでしょうか？
青蘭霊能者：確かに、自分の行いは必ず返ってくるというカルマの法則は存在します。良い行いをすれば良いことが起こり、悪い行いをすれば悪いことが起こる。これは霊能者であれば誰もが知っている真理です。しかし、良いことも悪いことも、同じ形で返ってくるわけではありません。投げた空き缶が誰かに当たったとしても、自分にも空き缶が飛んでくるとは考えにくいでしょう？
――確かにそうですね。違う形で返ってくるのですか？
青蘭霊能者：その方が多いかもしれません。世の中の不倫経験者全員が、パートナーに浮気されていますか？そんなことないですよね。私は日々、家族のいる男性を純粋に愛し、自分を犠牲にして苦しんでいる女性の相談を受けています。その方たちの運命を霊視すると、これから出会う男性との幸せな結婚生活、もしくは、現在の不倫相手との幸せな結婚生活が、ハッキリと視えることが少なくありません。つまり、恋愛とは別の部分でカルマの法則が起きているということ。例えば、ずっと仲良しだった親友、娘を大切に想うご両親、一生懸命働いた仕事、結婚へのあこがれ、不倫をしていた時間……これらの価値ある存在を失っている可能性があります。霊視をすれば、何を得て何を失ったかは一目瞭然ですが。
――何だか悲しいですね……。
青蘭霊能者：悲しいことばかりではないんですよ。不倫相手に与え続け、返ってこなかった愛情は、新しい恋人から返ってくることも多いものです。結論としては、不倫をしたからといって、不幸な恋愛や結婚が必ず待っているということは、決してないということ。どうか、安心して頂きたいと思います。
――それでは、どんな恋愛も得るものがあるということですよね？
青蘭霊能者：その通りです。私達人間の魂が永遠に持てるものの１つが、経験なのですから。不倫した女性は、沢山のものを得たはずです。恋人と手を繋いで歩くのが贅沢だと思える謙虚な心、当たり前に将来の話ができる関係への感謝、見捨てずにいてくれた友人の温かさ、奥さんという存在の力強さ、自分を選ばなくとも真剣に愛してくれた男性の存在、もしくは、家庭より自分を選んでもらった喜び。これらをいつも心に留めていれば、おのずとこの世界に感謝の気持ちが湧くはずです。
――感謝の気持ちを持てば、周囲に優しくできそうですね。
青蘭霊能者：そうです。その素敵な連鎖も、カルマの法則だと言えます。感謝の気持ちを持って過ごせば、優しさや思いやりが持てる。優しさと思いやりを持って周囲に接すると、自分にも返ってくる。それを繰り返すことで、周囲の人々や出来事といった、自分を取り巻く世界も変わっていくのです。結局、不倫をしたからといって、人生は終わったりしません。自分の生き方、捉え方次第で、愛のある人生を掴むことができるのです。そして、そのサポートをするのが私の役目だと思っています。