心霊語録

守護霊からのメッセージ

守護霊とは〜日本の心霊主義運動の父「浅野和三郎氏」

霊にも地縛霊などの低級霊や邪悪霊などから、背後霊や守護霊などの善霊まで、霊界にはいろいろな霊が存在しています。日本に守護霊と言う言葉が紹介されたのは、心霊研究家の浅野和三郎氏が「Guardian Spirit」を守護霊と訳したのが始まりだと言われています。日本の心霊主義運動の父とも称されている浅野氏は、代々医者を生業とする家に生を受けます。東京帝国大学(現在の東京大学)に入学した浅野氏は、英文学の担当教師として赴任して来た小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)に教えを受けます。浅野氏が心霊研究に傾倒し始めたきっかけは、三男が原因不明の熱病になり多くの医者に見せても治らず困っていた時に、三峰山という女行者のお告げで三男の病気が快癒したことでした。また浅野氏の妻だった多慶子さんは三男の病気が治った翌年から、霊的な能力に目覚めます。そして次男の死をきっかけに霊言を行うようになり、その後「新樹の通信」や「小桜姫物語」などの霊界見聞録を出版します。浅野氏はその後当時もっとも実践的な心霊研究をしていた大本に入信し、そして1923年3月には「心霊科学研究会」を自ら創設します。さらにロンドンにある霊媒や降霊会を積極的に訪れたり、フランスやアメリカの心霊関係の文献や資料を数多く日本へ持ち帰り、それらの文献や資料に出てくる「Guardian Spirit」が守護霊と紹介されました。


守護霊とはどのような存在なのか?

善霊にも背後霊や守護霊とありますが背後霊の場合は、その人の使命や役割に応じて背後霊の数も異なります。大切な使命や役割を持ってこの世に生を受けた人には、何千人という背後霊が存在することもあると言われています。しかしなかには希ですが、背後霊が一人もいない人もいます。守護霊はその点、どんな人にも必ず一人の守護霊が付いています。守護霊とは人がこの世に生を受けた時から指導霊の要請で、その人のカルマや人生を見守る役割を果たしています。人は誰でも目的や課題を持って、この世に生を受けます。しかし世に生を受けた時点から、人間はその人生の目的や課題を忘れてします。そして多くの人が何故、自分だけがこんなにも苦しむのだろうと感じます。そんな時に守護霊はまるで親が我が子を見守るように、何かのメッセージを与えてくれます。守護霊の多くは「類魂」と呼ばれる同じソウルのメンバーで、霊的レベルが高い人にはその人に合った、霊性の高い守護霊が付きます。逆に霊的レベルが低い人には、霊性の低い守護霊が付きます。守護霊自身も人間の霊的成長を助けることによって、守護霊自らも霊的な成長を行うのです。守護霊は先祖の中から選ばれる場合もありますが、普通は「霊的親和性」と呼ばれる霊的な成長レベルやカルマなどによって選ばれます。つまり守護霊も自分のカルマを清算するためにも、その人の守護霊となるのです。人はこの世で霊的成長をするためには、敢えて苦難の道を歩く必要があります。その苦しみを通じて、自分のカルマを清算します。そんな時にも守護霊は親が我が子を見守るように、貴方のそばにいます。


守護霊からのメッセージ

守護霊はどんな困難な状況でも人が道を外さないように、メッセージを与えてその人を助けたり導いてくれます。守護霊をはじめ特別な霊能力を持っている人以外には、霊の姿を見ることができません。また霊能力者のなかには直接、霊と会話をすることができる霊能力者もいます。しかし残念ながら、多くの人は直接霊と会話をすることができません。そのため守護霊は何かのメッセージを貴方に伝えたい時には、違った形で貴方にメッセージを伝えます。これは実際にアメリカであった話ですが、その日ニューヨーク行きの飛行機に搭乗するはずだったある男性が、空港に向かう途中で重要な書類を自宅に忘れ搭乗できませんでした。それも普段であれば絶対に忘れることなど有り得ない状況で、飛行機に搭乗できないなど考えられないとその男性は証言しています。この他に風が無いのにカーテンが急に揺れたり、飾ってあるご主人の写真が落ちたりとか、不思議な現象を一度か二度体験した方も少ないと思います。その時は単なる偶然だと思っていても、その後に交通事故に巻き込まれたり、ご主人が大怪我をしたりすると、それが何かのメッセージだと思う人もいるかもしれません。もしそれが守護霊からのメッセージだとしたら、なぜ守護霊は私たちに直接それを伝えないのでしょうか?実は守護霊は地縛霊などの低級霊や邪悪霊などとは違い、人に憑依したり自分の存在をむやみに人間に知らせることが許されています。この世の中で起きることは、すべてその人が自分のカルマを清算するために起きることです。この世の中の苦しみも困難もすべて、人間が霊的に成長するために欠かせないことなのです。しかし親のような存在の守護霊は、貴方に降りかかるさまざまな苦しみも困難を見逃せないのです。そのため何かのメッセージを、貴方に伝えようとします。人はあらかじめ、自分の使命や役割を持って生まれてきます。その使命や役割とは、前世での悪い因縁や因果を断ち切り、霊的に成長することです。守護霊からのメッセージは、それを私たちに思い出させる大事なものなのです。