なぜ筆跡から書いた人の性格や深層心理が分かってしまうのでしょうか？ 文字を書くことは日常的な行動。何を書くのかは考えますが、「この線をどのくらいの長さにするか」などは考えていません。字を書くことは、脳の深い所から発信される指令によって行なわれています。だから、筆跡にはその人の習慣が、そのまま現れてしまい、筆跡を見ればその人の行動が予測できるようになります。行動傾向が分かれば、その奥にある性格や深層心理も見えてくるのです。

外向的な人と内向的な人の文字の違いは……？
たとえば、街で知り合いに会ったとき、「久しぶり！」と声を出して腕を振る人がいます。一方、小さく会釈するだけの人もいます。簡単にいえば前者は陽気で外向的な人と言えますし、後者は内向的な人と言えます。この2人が文字を書いたら、どんな字を書くでしょうか。
「木」という字を書いてもらうと、前者は「大きめで、左右の払いは元気よく跳ね上げる」ことが多く、後者は「小さめで左右の払いは短く抑えたように書く」ことが多いのです。

筆跡を変えることで性格も変えることができます
内気な人が、自分を「陽気で外向的な性格」に変えたいと思ったら、外向的な人が書くような文字を意識して書き続ければいいのです。書く文字を変える…つまり、行動を変えることで心や性格に影響を与えることができるのです。